春のお魚 - マダイ

マダイ

どんなお魚?

水深200m以浅の岩礁域や周辺の砂泥底に生息するタイ科の魚で、季節的な深浅移動を行います。青森県の沿岸では春から夏にかけて浅場に寄ることから、その頃が一番の漁期となりますが、12月にも多く漁獲されます。

漢字表記

真鯛

形態

タイの頑丈な体つきは、障害物が多くて流れの速い岩礁性の海底近くに棲むことが出来る上に、回遊性も持ち、春は浅場、冬は沖合いの深場という季節的な深浅移動を行っています。
棲息場所の水温によって成長も異なりますが、1年で10cm、2年で15~20cm、3年で20~30cm、10年で50~60cmに成長し、マダイはタイの中でも長生きするほうで、約20年は生きるといわれています。

昔から、鯛の見栄えする姿形が好まれ、「めでたい」などの語呂合せに意味を求める風習などから、「魚の王」ともてはやされる様になりました。 桜鯛などと呼ばれる春は、産卵直前のメスよりオスのほうが旨く、晩秋の紅葉鯛と呼ばれる頃では、オスもメスも脂がのりつつも上品な味となります。

漁法

定置網、刺網、釣りなどで漁獲します。

おすすめの食べ方

マダイの身肉には甘味のある旨味があり、刺身や活き造りは美味です。
他には、汁物、蒸し物、焼き魚、鯛飯などにします。